2024年4月12日金曜日

氷河期世代問題2024②ー私の場合、あなたの場合ー

                             

 今回の記事は前回のつづきとなります。

氷河期世代問題2024①ー私の場合、あなたの場合ー
https://zarara1111.blogspot.com/2024/04/youtube-1970198219932005-20244254-2021.html

 皆さんは『GUNDAM FACTORY YOKOHAMA』をご存じでしょうか。2020年12月19日から、幾度かの会期の延長を経て、2024年3月31日にフィナーレを迎えました。令和の科学技術力を集結した、実物大の「動くガンダム」に多くのファンが熱狂しました。

 私は妹とともに二回、会場の横浜・山下ふ頭に足を運びました。二人とも氷河期世代です。ーー『機動戦士ガンダム』のようなSFアニメーションと科学技術のそのいずれもが、子どもの頃の夢と憧れでした。

 会場にはやはり、家族連れや若い男女以上に、同世代の方々が多かったよう感じました。また、最初に訪れた時はコロナの影響があり、会場内は日本人ファンばかりでしたが、最終日も近づいた二回目の時は、さまざまな国から訪れた人々で会場が埋め尽くされていました。

 外国から来た方たちの多くが、日本語は不慣れな様子でした。しかし、チケットの売場や入場口で、会場スタッフが流暢な英語で案内や説明をしている姿を何度も見ました。ーーそして、その日たまたまだったのかもしれませんが、私が見たスタッフの方たちは大体、私と同年代くらいの男性でした。

 私と同世代であれば、両親はおおむねイベントスタッフといった仕事に対する偏見があるし、友人たちは管理職になっているかもしれません(男性であればなおさら……)。しかしながら、そんなことは意にも介さないような生き生きとした仕事ぶりに、私は目を見張りました。
 〝彼らは心からガンダムが好きで、大学で学んだ英語を自分と同じようにガンダムが好きな人たちのため生かしている。だから、輝いて見えるんだろうな……〟と、そんな想像をしてしまったのです。

 氷河期世代は、おそらくその人数の多さゆえに、〝~しなければならない〟〝~してはならない〟という、世代間が共有する無言の圧力でがんじがらめの世代です。そうしないと、数多くのライバルとの競争を勝ち抜けないと言い聞かされてきました。でも、結局それは嘘だとわかり、いつしか〝不毛な戦場〟から離脱して〝分かち合える人々のいる場所〟へと移行した人もいたのだと思いました(余談ではありますが、同調圧力に屈しない当時の〝問題児〟たちが、数十年経った今では〝成功者〟となっています)。

 今はまだ無理でも、現在の自分や社会のあり方に違和感や疑問を抱き始めた人はいずれ、自分ではない誰かが押し付けた価値観を放棄して、自らの意志で行動できるようになる(最近よく言われるようになった「自分軸」ですね!)のではないかと考えています。氷河期世代はタフで真面目です。最初のきっかけさえあれば……と思わずにはいられません。

 ただ、「誰かが押し付けた価値観を放棄して」という最初のところがなかなか厄介です。思考の枠の中にそれらが、道に落ちているゴミのようにわかりやすく存在しているのであればいいのですが、見えないところや手の届かないところにあるほこりやカビ、こびりついてしまった汚れは、掃除でなかなかきれいにできないのと同じです(このあたりのことは、また別の機会にお話しできればと思います)。

 私自身、哲学や思想書などを読んでも無理、根性で行動しても無理、結局のところは見えない世界に働きかける人たちとの偶然あるいは意識的な出会いがあり、彼らによる手助けを必要としました。

 (③につづく)

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