2024年5月16日木曜日

たったひとつの歪みから生じる

           


 仕事を始めてしばらくしてから、ひどい肩こりに悩まされるようになりました。しまいには、腕のしびれを発症し、通院等でおさまってはしびれ、しまいには腰の痛みを感じるまでになっていました。仕事を始めてからであれば二十年以上、思春期から頻繁に起こったひどい頭痛も合わせれば、三十年以上も身体の不調に悩まされてきたわけです。

 昨年、普段は行かない街にたまたま出かけ、一軒の整体院を見つけました。お若い方ですが、先生の腕が大変良く(人柄も素晴らしいです!)、通って一年で驚くほど状態が改善されました。

 初診の際に説明を受けておおいに納得したのは、一か所の歪みがだんだんと身体全体のバランスを崩すというものでした。私の場合、首の痛みと腕のしびれを主として訴えたのですが、下半身の悪い状態、もっと言えば骨盤の歪みに起因していると伺いました。

 一か所のバランスが崩れたことで、次にはここ、その次にはここという形で、大きな歪みへと変化していくのです(骨格や筋肉の模型や絵図で詳しく説明してくださいましたが、専門家でないゆえ、ざっくりとした説明で恐縮です)。

 また、カバンを持つときに五本の指全体を使うこと、特に小指を使うよう意識してほしいとも注意されました。親指だけでカバンのベルトをひっかけて持っていないかという指摘を受けたのですが、まったくそのとおりでした。

 それらの説明を聞いて、思い当たることがありました。私は足のサイズが大きく、履ける靴がなくて十代からずっと悩んでいました。さらに、仕事柄ヒールのある革靴を履き、かっこいいからと普段もかかとの高い靴を好んで履いていました。ある日、人に勧められて買った華奢なヒールのサンダルを、まったく履いていないことを思い出しました。履いてみるのですが、足指が窮屈で、絶対に足を痛めると思い、思い切って買取に出しました。

 その後にまじまじと足指を見て、外反母趾はほとんどないのですが、内反小指や寝指という第五指の変形と、それ以上に、第四指がクランクのように曲がっていることに気づいて愕然としました。これだけ自分の身体を長年痛めつけてきたのだと思ったら、足指に申し訳なく思いました。そして、窮屈な靴をいくつも処分し、YouTube動画を参考にして、足指の状態を良くするように努力しました。

 整体院を見つけたのは、足指の改善をはかり、ふくらはぎや太ももの形が良くなってきた頃でした。今思うと、私は無理をして窮屈な靴を履き続けたことで、足の側面で歩いているような身体の状態でした。まっすぐ立ててすらなかったことに気づいたところで、やっと整体院での説明に納得できる状態が準備されたということだったのかもしれません。

 実は、身体同様に一つの思考や感情が、外的世界や自己と他者の認識を歪める原因となります。前世・過去世での体験に基づく、強固な信念体系がそれです。前世・過去世についての相談をしている方からは、身体の箇所と原因となる前世・過去世が結びついているという話も受けています。

 まだそこまでの飛躍はできないという方もいらっしゃると思いますが、少なくとも私は、偏狭な考えに基づいて使用していた物と、それによって歪められた身体の苦痛に悩み、現在はそれらに一つずつ向き合いながら原因を探り、首や足の痛みで朝に目が覚めるという生活から脱却しているのは事実です。 

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