2024年5月18日土曜日

登り口はいつくかあっても頂上はひとつ

           

 占いを副業で初めてもう五年になります。そして五年目、実に、占いを学び始めてからは約二十年、専門的な研究を始めてからは約三十年にして、私の専門的な研究と占いとが奥底の部分で結びついているという確信に至り、前世・過去世の問題について取り組まねばならないという思いから、このブログとカードを利用した浄化の占術も始める決意をしました。

 そして、思いがけないいきさつで、エネルギー的なヒーリングの技術を学ぶことにもなりました。ところがこれすらも、先にあげた両者と通じていることを知り、驚きを禁じえませんでした。ーー自分にとってどれも同じくらいの関心はあっても、互いの接点はないと思っていたそれぞれが理論的に関連付き、これまでは明確な説明ができなかった事柄について、根拠や理由を示すことができるという嬉しさでいっぱいでした。

 ところが、その歓喜の内にいるのは自分だけなのではないかという、不安も感じ始めています。……というのも、占いの講座から離れる方がここ数か月で集中したことがあります。それに加え、長く鑑定を受けってくださったりしている方の中にも、私が〝方向変換した〟のかと戸惑われているような気配を覚えるからです。

 私にはずっと〝人から認められたい〟という、この身が焼き尽くされるのではないかと思うほどの渇望がありましたが、長い長い時間をかけてその思いと格闘して、今はだいぶおさまっています。でもそれは、少ない人数でも、私の鑑定や講座が気に入って長く参加してくださっている方のおかげでもありました。

 自分ではより良い、深い所へと進み始めている思いとは逆に、人が離れていくというのもまた辛いことです。しかしながら、これまで経験したことのない未知の展開であるのだから、失敗をしながら正解を探していくしかないのかもしれません。

 もちろん、占いの生徒さんや友人で、私がこのブログで展開しているような内容を理解する方、あるいは、まだよくわからないと言いながらも、自分に必要なものとして真摯に向き合おうとしている方もいらっしゃいます。私としては、登山のように登り口はいくつかあっていいものと考えるようにしました(登り口は違っても、山の頂上はひとつです)。

 それに、自分だっていつまでも同じ場所で同じ指導を受けていたわけでないのは、人生を振り返れば気づくことです。占いであれば、最初は誰にも告げずに一人で勉強していたわけですし、先生に会ってもごく少人数のグループで教えてもらい、やがて一部の友人や同僚を鑑定するようになり……と、段階を踏んで今に至っているわけです。それを思えば、〝舞い上がってないか、私!?〟と喝を入れて、まずはこつこつとブログを書き続けるのでいいのではないかと考えるのです。

 このブログは、いきなり頂上を目指していく登り口で、ほか、占いからの登り口、小説からの登り口、日本の文学・思想からの登り口という形で、難易度も異なり、頂上までは一本道であったり、途中で他の道に合流したりするのが当たり前と思えるようになって、それぞれの道もきちんと整備していきたいです。

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