現在の私は、〝脱ツインレイ概念〟および〝反ツインレイ市場〟の立場をとっています。【ツインレイを知るための創作作品】シリーズは、四年ほど前に記したものです(2024年3月現在)。「ツインレイ」という語とそれをめぐる喧騒に疑念を抱く方たちに、ぜひ読んでいただきたいと思います。その頃よりも考えが変化している部分もありますが、「ツインレイ」の根幹には〝真の自己実現〟がある(そして、いずれその過程には、前世・過去世やカルマの問題が立ちはだかる)というスタンスは変わっていないと思います
※記事によっては、現在の考えとして補足の説明を加えたいと思います。
今回は、有名な新海誠監督のアニメーション作品『君の名は。』をツインレイ視点で簡単に解説します。
まず、この作品の主人公である女の子・三葉(みつは)と男の子・瀧(たき)も、『1Q84』よろしく、お約束のように時空を超えて出会っています。ただし、彼らは気づいたら “入れ替わっている”という 形態をとります。しかし、作品のラスト、瀧は三葉を救うために自ら異世界に飛び込み、未曽有の危機を回避します。
お互いの女性性と男性性の補完があり、何か大きな課題の “やり直し” によって、共通の使命を成し遂げるといったみたいなことも、ツインレイの持つテーマの一つのようです。
某サブカル文化人の解説によると、三葉の祖母が入れ替わりの経験があると語るシーンがあり、三葉の父親と母親もおそらく入れ替わりで出会っているゆえに、三葉と瀧が入れ替わっていることを三葉の父は気づき、町長として町の人々を避難させる決断をしたのだということでした。三葉の家系は、かつて起き、いつまた起こるかわからない危機に対して、町を救うためにそうした能力を受け継いでいる、と。……なるほど。
そして、瀧と三葉はお互いを強く思い合い、再び出会えること願ったにもかかわらず、入れ替わりの後はまるで夢を見ていたかのように忘れてしまっているのです。ーー顔も、名前も。喪失感だけが残っています。それでも二人はともに、“会えばわかる”と漠然と感じているのです。
私が最初この映画を見た時は、謎解き要素の方に興味がひかれていたので、のちにDVDを借りてきて何度も見直して、物語の構造についてやっと理解しました。
ちなみに『天気の子』もツインレイ要素は強いと思います。しかし、私はまだあのエンディングを受け入れ切れてません(『ヱヴァンゲリオン新劇場版:破』のラストシーンにも同じものを感じ、私はダメでした)。シンボリィックにとらえればいいとは思うのですが、私はあまり認めたくないところがあります。
※興味のある方は、コメントにて直接ご質問ください。あるいは、別の機会にこのことについての記事を書くかもしれません。
さて、今回はもうひと作品。
清水玲子さんの「世紀末に愛されて」という短編漫画です。清水玲子さんは、生田斗真さん主演で有名になった『秘密』という映画の原作を描いている方です(『秘密』面白いです! 清水玲子さんはSFを美麗な絵でお描きになります)。
※花とゆめコミックスの『天女来襲』という単行本に収録されていますが、現在は電子マンガサイトなっどで『22XX』というタイトルの短編集に収められているのを閲覧できます。私もこれを書くのに電子で購入してしまいました。
高校生の時に清水玲子さんファンの友人からすすめられて、その頃の作品はほとんど読みました。そして、「世紀末に愛されて」は特に鮮明に覚えていました。この話は、地球が終末を迎える時、真実の愛で結ばれた男女でないと地球を脱出できないという設定で、主人公の青年が姿を消してしまった恋人を探しているところに、仮面の僧侶からある依頼を受けます。それは、恋人が戦争に行ったまま帰って来ないで待っている女性の恋人として、彼女と一緒になってあげてほしいというものでした(青年は彼女の恋人に容貌が瓜二つだったのです)。
(次につづく)
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