「人が変わったかのように」
これは、私が中学・高校の教員をしていた時には、経験的に使用したり、されたりする言葉でした。問題行動を起こした生徒や進路に対して意欲に欠けていた生徒が、何らかの出来事をきっかけに言動や生活が一変し、性格まで変わってしまったかのようになった時に必ず登場した定型表現でした。
学校教育の現場を離れて数年経ち、独身で子どももいない私が、自分の家族にこうした印象を持つなど、考えたこともありませんでした。年を取るほど頑固になり、自分を変えることなど難しくなるというのが人間に対する一般的な見方ではないでしょうか。
まるで別人のよう
https://zarara1111.blogspot.com/2024/05/blog-post_27.html
皆さんは「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」という言葉を聞いたことがありますか。私はもはや、どこで最初にこの言葉を知ったのかわからなくなってしまいました。気づいたら。YouTubeのフィードにこれを話題とした動画が次々と上がってきて、貪るように視聴しました。
ネルソン・マンデラは、名高い自由の闘士で、反アパルトヘイト活動家であり、27年間を獄中で過ごした、復活と苦境の伝説的人物だ。しかし、心に響く彼の物語は、人々の集合的記憶の中でしばしば歪められ、多くの人がマンデラは1980年代に獄中死を遂げたと思い込んでいる。だが現実はそうではない。マンデラは釈放後も、長く充実した人生を送った。1994年から1999年まで南アフリカ共和国の大統領を務め、2013年に95歳で死去した。
このような事実にもかかわらず、多くの人々がマンデラは獄中で死んだという記憶を強く信じているのだ。この唖然とするような現象、すなわち真実ではない事柄や出来事を、大規模に集団で信じ込んで記憶してしまうことを「マンデラ効果」と呼ぶ。興味深いことに、この現象はさまざまな状況で広く観察されている。
事実と異なる「偽の記憶」を集団で共有する「マンデラ効果」はなぜ起きる? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
オカルトっぽいサイトではなく、アメリカの経済雑誌『Forbes』の記事ならばマトモだろうと思って引用しましたが、逆に〝え、フォーブス!?〟ですね。ちなみに、この記事の執筆者は「人間の心の能力」を落としどころとして筆を置いています。ーーまあ、そうですよね。
ただ、この現象ではいくつか代表となる事例があり、オーストラリア大陸の位置については私も違和感を覚えたので中学校の時の地図帳を見たのですが、アイキャッチ画像(AIが描きました)のように東南アジアのすぐ下(表現が不適切でしたら申し訳ありません……地理が苦手です)にあって度肝を抜かれました。
前回の記事で紹介したBTTPさんも「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」は何回か動画のテーマとして扱っていますが、最初に扱ったのは、死んだはずの母親が生き返ったというものだったと思います。そしてこれは、限定的な人間関係内(とそれにともなう限定的な場所)で起きています。
視聴しまくった動画の中には、「個人マンデラ」と銘打って、職場の同僚がある日別の人になってしまった話などもあげられいました。また、「マンデラエフェクト」という語を用いなくても、スピリチュアル系の人の本を読んだ時に、話している相手が以前とはまったく違うことを言っているとか、自分の方が相手から〝こう言っていた〟と指摘されてトラブルになりかけたりとか、そんなことが増えているという話を目にもしました(物忘れとかいうのではなさそうです)。
「人が変わったかのように」
本当に、以前のその人と今のその人が入れ替わっているのではないかと思うような感じさえするようです。ーー次回は、、ここ一年間くらいで自分の身に起きた「マンデラエフェクト」を疑うような体験をお話したいと思います。
(②につづく)
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