今回もまた『ファクトフルネス』より引用したいと思います。
※前回の『ファクトフルネス』から取り出したテーマはこちらになります。
「過ち」に向き合う
https://zarara1111.blogspot.com/2024/07/httpszarara1111.html
朝、顔を洗うときに蛇口から温かいお湯が流れてくると、奇跡のように感じることがある。奇跡を起こしてくれた人たちに、わたしは心の中で感謝する。配管工のみなさん、ありがとう。そんな感謝スイッチが入ったときには、何を見ても感動して、誰かれかまわず感謝したくなる。公務員、看護師、教師、弁護士、警官、消防士、電気工事の人、会計士、受付係。社会の土台になるさまざまなサービスの網をつくってくれているのは、こうした名もなき人たちだ。物事がうまく行っているときに讃えるべきは、この人たちなのだ。
著者であるハンス・ロスリングは、本気でこう思っているのだろうと私には感じられました(この章のタイトルは「名もなきヒーローたち」です)。
『ファクトフルネス』では、所得により世界を4つのレベルに区分をしていますが、ここ数十年で世界は大きく変化し、すべての人々がレベル1から2、2から3、3から4を目指してどんどん〝よくなって〟いるというのです。ーーどんなフィクションよりも、私はその事実に感動しました。
そして、私たちがそれぞれに自分の仕事に誇りを持ち、人々がお互いにそれを感謝し合えたら、どれだけ世界は住みよくなるだろうと想像しました。持てる人は持てない人に、余力のある人は余力のない人に、何事もない人は何事かがあった人に対して、補い合い、助け合えたらどれだけいいだろうと思うのです。
〝そんなの理想だ〟という方もあるかもしれませんが、これまで人類を苦しめた食や老・病・死の面で格段に〝よくなって〟いるのです。もちろん〝よくない〟ことも生じています。しかしながら、二度と同じ「過ち」をくり返さないようにという思いを抱き、理想を捨ててはいないと私は考えます。
(ただ、昨今言われている〝二極化〟というのは、このあたりを理解できるか、信じられるかということなのかな……と思うこともあります。)
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